自分よりでっかくて勝気なあの人。仕事もできて皆に好かれるあの人。
職場でもゲイを堂々と公言するあの人と、親友にも話していない私。
エッチできればいい彼と、好きな人とは目を合わせるのにも苦労するタイプの私。

価値観がこうも違う人を好きになったのは、私が持ってないものを沢山見たからかもしれない。
やりたい仕事をやって堂々と生きる、物をはっきりと言う彼が美しく見えた。
そのきっかけは数人で飲んだ酒の席。自分もまた、セクマイであると伝えた日。
先輩としてアドバイスをくれた。
後日バイト中に「男みたいね」と言われてドキッとした私は、彼が気になってることに気付いた。

私に対して「まじめだけど、飲んだら面白い」と彼は言うけど、私自身は化粧一つ知らない、語るほど特別な趣味も特技も持たないつまらん人間なのです。酒がまわるほど聞き役になるタイプです。
友達でも何でも、好きな相手の愚痴を聞くのって凄く好きなんですよね。信頼されてる感が。
居場所を与えてくれる愚痴ラーが私は大好きです。
私はあんまり愚痴いいません。一晩で忘れちゃうんで。

彼になくて私にあるものと言えば
本心を隠して嫌いな相手に取り入り、良いように操る才能くらい。
この力は正直な彼や他の仲間を守るために使いましょう。

ぱっちりおめめときれいな肌、愚痴を言うときはそれらが一層際立ちます。
ホントは話聞きつつ見とれてることが多いです。がん見するチャンスですから。
本当はまんまるい彼のお腹を思いっきり抱きしめたいです。もっとも私の腕の長さじゃ、彼のお腹一周には足りないでしょうが。
以前触ったら気にしてるらしく怒られました（笑）

バイト後に彼と食べるコンビニのアイスは世界一おいしいです。こうして「友人として」２人で歩く、たかだか数分の帰り道のために、私はまた残業を重ねるわけです。年間103万超えないように努力します。

不真面目な新人のせいで彼がため込むイライラ、
次に聞かせてくれるのはいつでしょう。
怒った顔もすごく好きです。ちょっと怖いけど。

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バイト中、時々魔女のような笑い声が聞こえる。
Then I'll find there is a witch who bewitches me lol

彼が好みの男性を見つけてはしゃぐ姿に嫉妬はしない。楽しそうにしてる姿はむしろ嬉しいものです。
私は私で、好みの女の子がいればそれなりの反応をするし、彼もそれに対して反応する。そこに嫉妬心は欠片もないけど、彼が私を見て言葉を口にする機会が増えるのは嬉しい。

きっと彼は私の気持ちに気付いてないから
イケメンに興奮するかわいい横顔を見ていたいから
彼がいつかバイトをやめるまでは、このまま。
会えなくなるのが一番嫌だから。

私は優しくなんかない。残業するのはあなたと少しでも一緒にいたいから。
今日もまた、その真意を飲み込んで
「○○が好きだからだよ」と彼に微笑む帰り道。

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